少年野球の試合を観ると、攻撃中のベンチでは大きな声で応援歌が歌われていることを多く見ます。
高校野球でも吹奏楽部やブラスバンド部による応援や学生たちによる合唱、都市対抗などの社会人野球でも、プロ野球でも大きな音の大迫力の応援などが定番です。
しかし前原エイトマンでは、応援歌を歌いません。
私が前原エイトマンに入ったころには、相手チームの大きな声の応援歌を羨ましく思ったこともありました。(今まで内緒にしていました^^;)
大きな声で歌われる応援歌も、少年野球「らしさ」のひとつと考えていたのも事実です。
なぜ前原エイトマンでは応援歌を歌わないのか聞いてみたこともないのですが、今では自分なりの答えを見つけ、自分なりの信念を持っています。
応援歌を歌わない選手たちへのプライドも持っています。
幼い子どもが上級生のまねをして歌う応援歌。意味を理解していないこともあるのではないかと思いますので、ここから先の内容は決して他チームの批判などではありません。
私(管理人)自身の私見です。ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。
昭和の頃から歌われるその応援歌は、自チームの選手を鼓舞する内容ばかりではなく、時として相手チームを卑下するような内容の歌詞も存在します。
相手チームのミスが自チームの得点につながるのは事実ですが、同じ1点でも自力で獲る1点で喜びたいと思います。
そのためには相手チームを卑下する応援歌は不要だと思うのです。
相手チームを尊敬し、相手チームを上回るチーム力で勝利を掴む。
こんな思いから、応援歌を歌わないのではないかと勝手に考えています。
歌うことはしませんが、ベンチは静かではありません。
「ボールをよく見て!打てるよ!」
「リード小さいよ!積極的に狙っていけ!」
「フライ、ライナーはバックだよ!」
いろいろな応援が聞こえます。
惰性で歌っていると見逃してしまうかもしれない大切な情報も、歌わずに応援することで性格な状況判断につながるのではないかと思います。
大きな声で歌って迫力を出したり、チーム力を高める。
歌は歌わずに、バッターやランナーのひとりひとりに声をかけて応援する。
何が正しいのかなんて、答えはないと思います。
私は、前原エイトマンの「歌わない応援」に誇りを持ちたいと思います。
2021.03.20